最終集計(回答締切 8月28日・追加受付 9月11日まで・2026/09/07 16:24:42 時点・回答 49 件) 公開版・公開前チェック通過(2026-09-10)
飛騨高山ローカルガイド実態調査デジタル調査報告書
有効回答 n=49

分析(経験年数・ロールモデル・仮説)

経験年数による違いと、ロールモデル層(時給 5,000 円以上 × 繁忙期 月 15 日以上の 8 名)との差を整理します。後半は探索的な仮説です。

EXPERIENCE

経験年数による違い

回答 49 名を経験年数で分けて比べます。まず 3 年以下/4 年以上の 2 群、次に 3 年以下/4〜6 年/7 年以上の 3 区分。ロールモデル層の定義は次の節。締切後の追加受付分を含む最終データです。

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経験年数の比較:経験3年以下 と 経験4年以上

経験4年以上は、ガイド専業・繁忙期 月15日以上・時給5,000円以上の割合が高く、閑散期 0日・収入割合 10%未満は低い(いずれも n<30 の参考値)

項目経験3年以下n=26経験4年以上n=23差4年以上 − 3年以下読み取り
資格・就業
地域通訳案内士46.2%12/26名69.6%16/23名+23pt経験4年以上は約7割が保有(経験3年以下は約半数)
ガイド専業7.7%2/26名34.8%8/23名+27pt専業 10 名のうち 8 名が経験4年以上
稼働
繁忙期 月15日以上15.4%4/26名43.5%10/23名+28pt経験4年以上は約4割が繁忙期に月15日以上働く
閑散期 0日42.3%11/26名8.7%2/23名-34pt経験3年以下は約4割が閑散期に稼働なし
収入割合
収入割合 約50%以上26.9%7/26名47.8%11/23名+21pt経験4年以上は約半数がガイド収入が主(総収入の半分以上)
収入割合 10%未満57.7%15/26名13.0%3/23名-45pt経験3年以下は約6割がガイド収入1割未満
単価
【B】交渉する38.5%10/26名69.6%16/23名+31pt経験4年以上は約7割が自分から金額を交渉
時給5,000円以上33.3%6/18名50.0%11/22名+17pt経験4年以上は時給回答者の約半数が5,000円以上
ロールモデル層11.1%2/18名27.3%6/22名+16ptロールモデル層 8 名のうち 6 名が経験4年以上
考察
  • 「収入割合 10%未満」は 4年以上 13.0% vs 3年以下 57.7%(-45pt)→ 3年以下の多くはガイド収入がごくわずか。稼働・単価より先に仕事の入口が要る
  • 「閑散期 0日」は 4年以上 8.7% vs 3年以下 42.3%(-34pt)→ 3年以下は閑散期に仕事が途切れる。閑散期の案件づくりや通年の販路が支援の焦点
  • 「【B】交渉する」は 4年以上 69.6% vs 3年以下 38.5%(+31pt)→ 交渉は経験とともに身につく。3年以下に金額の目安と交渉の型を早く渡す
  • 「繁忙期 月15日以上」は 4年以上 43.5% vs 3年以下 15.4%(+28pt)→ 稼働量は経験とともに増える。3年以下には繁忙期の案件を回す余地がある
  • 「ガイド専業」は 4年以上 34.8% vs 3年以下 7.7%(+27pt)→ 専業化は4年以上で起きる。3年以下は兼業で始めるのが標準の道筋
  • 「地域通訳案内士」は 4年以上 69.6% vs 3年以下 46.2%(+23pt)→ 資格は経験とともに取る人が増える。3年以下の未取得者に取得を促す入口がある
  • 差 10pt 以上の項目のうち大きい順に 6 件。残りは表の読み取り列を参照
  • ロールモデル層 8 名のうち 6 名が4年以上→ ロールモデル層は4年以上に多い。3年以下には「4年目までにどう到達するか」の道筋を示す
読み方
  • 同じ時点で回答した別々の人の比較で、経験を積めば本人の収入が増える、とは言えない
  • ガイド専業 10 名のうち 8 名が経験4年以上で、経験年数の差は専業化と重なる
  • 兼業(他の仕事と兼業)に限ると、4年以上 13 名/3年以下 19 名
  • 兼業のうち収入割合10%未満は 2 名 vs 12 名(件数のみ)
  • 兼業のうち時給5,000円以上は 5/12 名 vs 3/14 名(件数のみ)
  • Q25 は総収入に占めるガイド収入の割合で、金額ではない
  • n=経験3年以下 26 / 経験4年以上 23(Q02 未回答・区分外 0 名は含まない)
  • 分母:各群の回答者数。時給・ロールモデル層は Q23・Q24 のどちらかに回答した人、その他は各設問に回答した人
  • 表の見方:セル内の薄い棒=割合、黄色の数字=2 群のうち割合の大きい方。差=経験4年以上 − 経験3年以下(パーセントポイント)
  • いずれの群も n<30 のため参考値。探索的な横断比較で、経年変化・因果は示さない
  • Q23・Q24 は最上位階級の原票表記に誤記の疑いがあるため、平均金額は算出しない(既存の時給集計と同じ扱い)
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経験年数3区分(Q02)× 資格・就業・稼働・収入割合・単価

ロールモデル層 8 名のうち 6 名が経験7年以上。地域通訳案内士の保有率は「4~6年」が最も高い(7/10 名・70.0%)

資格・就業
地域通訳案内士
経験3年以下46.2%12/26名
4~6年70.0%7/10名
経験7年以上69.2%9/13名
ガイド専業
経験3年以下7.7%2/26名
4~6年10.0%1/10名
経験7年以上53.8%7/13名
稼働
繁忙期 月15日以上
経験3年以下15.4%4/26名
4~6年10.0%1/10名
経験7年以上69.2%9/13名
閑散期 0日
経験3年以下42.3%11/26名
4~6年10.0%1/10名
経験7年以上7.7%1/13名
収入割合
収入割合 約50%以上
経験3年以下26.9%7/26名
4~6年30.0%3/10名
経験7年以上61.5%8/13名
収入割合 10%未満
経験3年以下57.7%15/26名
4~6年20.0%2/10名
経験7年以上7.7%1/13名
単価
【B】交渉する
経験3年以下38.5%10/26名
4~6年50.0%5/10名
経験7年以上84.6%11/13名
時給5,000円以上
経験3年以下33.3%6/18名
4~6年3/9名n<10・件数のみ
経験7年以上61.5%8/13名
ロールモデル層
経験3年以下11.1%2/18名
4~6年0/9名n<10・件数のみ
経験7年以上46.2%6/13名

棒の長さ=その区分の人のうち該当する人の割合(人数/分母を併記)。指標ごとに別の設問から取っているので、棒を足しても 100% にはなりません。「分母」が区分の人数より小さい指標(時給・ロールモデル層)は、時給の設問に答えた人だけを分母にしています。

考察
  • 地域通訳案内士: 経験3年以下 46.2%・4~6年 70.0%・経験7年以上 69.2%→ 保有率は「4~6年」が最も高い。資格は経験とともに取る人が増える
  • 自分から金額を交渉: 経験3年以下 38.5%・4~6年 50.0%・経験7年以上 84.6%→ 交渉は経験とともに身につく。3年以下に金額の目安と交渉の型を早く渡す
  • ロールモデル層 8 名の内訳: 経験3年以下 2 名・経験7年以上 6 名→ 高単価×高稼働は経験7年以上に集中。ただし3年以下にも 2 名いる。経験を待つだけではない
読み方
  • 棒は「その区分の人のうち該当する人の割合」。指標ごとに別の設問なので、棒を足しても 100% にならない
  • 区分ごとに人数が違うため、人数ではなく割合で比べる(いずれの区分も n<30 の参考値)
  • n=経験3年以下 26/4~6年 10/経験7年以上 13
  • 分母は区分の人数。時給・ロールモデル層は Q23・Q24 に回答した人で、分母が区分の人数と違うときは人数/分母で示す
  • 区分:3年以下=「1年未満」「1~3年」、7年以上=「7~10年」「11年以上」(Q02 の 5 選択肢を 3 区分にまとめ、全行で割合を出す)
  • n≥10 の行は参考値として割合を併記、5〜9 の行は件数のみ、1〜4 は非表示(survey-data-analysis-rules §7)
  • いずれの群も n<30 のため参考値。探索的な横断比較で、経年変化・因果は示さない
  • Q23・Q24 は最上位階級の原票表記に誤記の疑いがあるため、平均金額は算出しない(既存の時給集計と同じ扱い)
ROLE MODEL

今回のロールモデルと、アンケートで見えた差分

ロールモデル層とは:時給 5,000 円以上(指定・交渉の高い方)で、繁忙期に月 15 日以上働く人。今回は 8 名。
収入額は聞いていないので、「単価 × 稼働」を「稼げている」の目安にしています。境界(5,000 円・15 日)は分析者の設定で、自己申告ではありません。
この節では、8 名に共通する点と、そこに至っていない人との差を見ます。差は「本人の次の一歩」と「協会が整える仕組み」に分けて示します。人数が少ないので、割合ではなく人数で読んでください。

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今回のロールモデル:8名はどんな働き方をしているか

定義:1時間あたり報酬 5,000円以上(A/Bの高い方)かつ 繁忙期の月平均稼働 15日以上。回答者 49 名のうち 8 名が該当

定義
  • ロールモデル層 8 名=単価と稼働の両方を確保している人
  • 専業 5 名・兼業 3 名
  • 専業かどうかは条件にしていません
  • 「単価は高いが仕事が少ない」「よく働くが単価が上がらない」人は別の層として扱います
観点ロールモデル 8 名の姿(実数)それ以外 41 名との比較
資格・語学 地域通訳案内士(6名)、TOEIC 730点以上(4名)、国内旅程管理主任者(4名)、全国通訳案内士(2名)、WFA (Wilderness First Aid)(2名)。外国語は「専門的な解説まで」以上が 4 名。 地域通訳案内士は 22/41 名、「専門的な解説」以上は 16/41 名
経験 1年未満(2名)、7~10年(3名)、11年以上(3名)。 それ以外は経験3年以下が 24/41 名
受注経路 海外の旅行会社・DMC経由(8名)、国内の旅行会社・DMC経由(6名)、知人の紹介・リピーター経由(6名)、自身のwebやSNS経由(4名)、宿泊施設経由(1名)。1人あたり 3 経路(中央値)を持ち、DMCと直販の両方を持っている。 海外DMC経由は 14/41 名、3経路以上は 12/41 名
金額の決め方 料金指定で受ける【A】6 名、自分から提示して交渉する【B】8 名(両方を使い分ける人が大半)。 時給は【A】3,000円~5,000円(6名)/【B】5,000円~8,000円(5名)、8,000円~10,000円(1名)、10,000円~13,000円(2名)。 それ以外で【B】交渉するのは 18/41 名
稼働 繁忙期 15~21日(2名)、21~28日(5名)、28~31日(1名)、閑散期 1~3日(2名)、3~7日(1名)、8~14日(3名)、15~21日(1名)、21~28日(1名)。1回の案内は 2時間~3時間(1名)、3時間~4時間(3名)、半日(3名)、1日(1名)。 閑散期もゼロにならない(0日は 0 名)。 それ以外は閑散期0日が 13/41 名、繁忙期15日以上は 6/41 名
対応できるツアー 単独対応できるツアーは 8 種類(中央値)。市街地・町あるき(7名)、歴史・文化(7名)、食文化(7名)、高山祭(6名)、職人・工房(6名)、E-Bike・自転車(6名)、ネイチャー・里山(5名)、トレッキング・登山(3名)、スノー・雪山(3名)、暮らし・農家(3名)。定番+テーマ型の幅を持つ。 それ以外の中央値は 2 種類
顧客層 FIT(個人旅行者)(8名)、ファミリー(7名)、高付加価値旅行者(富裕層)(6名)、高付加価値旅行者(VIP)(5名)、団体旅行(4名)。 高付加価値(富裕層)に対応可はそれ以外で 16/41 名
収入に占める割合 約30%程度(1名)、約70%程度(1名)、約80%程度(2名)、約90%程度(1名)、約100%(3名)。 それ以外は10%未満が 18/41 名
これから 高付付加価値旅行者を担当したい(5名)、もっと増やしていきたい(5名)、ツアーの造成にも関わりたい(3名)、後継者育成をしたい(2名)。「もっと増やす」と並んで「商品と担い手を作る」にも関心が向いている。 課題は 事務作業の負荷(5名)、スキルアップの機会が少ない(3名)、仕事・依頼自体が少ない(2名)。求める支援は 案件紹介・アサイン/マッチング機能(3名)、歴史・自然・食等の専門テーマ研修(3名)、支援は必要ない(3名)
考察
  • ロールモデルに共通するのは次の4点
  • 資格で入口に立つ(8名中6名が地域通訳案内士)
  • 海外DMCを含む複数の販路を持つ
  • 自分から金額を提示する
  • 定番とテーマ型の両方を案内できる幅を持つ(単独対応 8 種類・中央値)→ 4点のうち欠けているものが、次に取り組む順番の目安になります
  • 専業か兼業かは分かれています→ 「専業になること」がゴールではなく「単価と稼働の両方を作る動き方」がロールモデルだと読めます
  • 一方で課題として「事務作業の負荷」を挙げています→ ここは本人の努力ではなく仕組みで解く領域です
  • n=8 のため個人差は大きい→ あくまで回答から見えた共通点です
  • n=8(ロールモデル層)/比較対象 41 名
  • すべて実数。n<10 のため割合は示さない
  • 定義の境界(時給5,000円・繁忙期15日)は分析者の設定
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回答者の分布:繁忙期の稼働日数(Q18)× 時給(Q23/Q24)— 四象限マップ

49名を「単価 × 稼働」で置くと、ロールモデル層は8名、最も多いのは立ち上がり層の19名

単価先行層9名ロールモデル層8名立ち上がり層19名稼働先行層4名1~3日3~7日8~14日15~21日21~28日28~31日1,000円~3,000円3,000円~5,000円5,000円~8,000円8,000円~10,000円10,000円~13,000円兼業・その他ガイド専業ガイド専業兼業・その他兼業・その他兼業・その他ガイド専業兼業・その他兼業・その他ガイド専業ガイド専業兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他ガイド専業兼業・その他兼業・その他兼業・その他兼業・その他ガイド専業ガイド専業兼業・その他兼業・その他兼業・その他ガイド専業兼業・その他兼業・その他ガイド専業兼業・その他繁忙期の月平均稼働日数 →1時間あたり報酬(A/B のうち高い方)→
ガイド専業兼業・その他1点=1名。同じマスの点は円形に散らして重なりを避けている
考察
  • 横軸は繁忙期の月平均稼働日数、縦軸は1時間あたり報酬(A・Bのうち高い方)
  • 右上のロールモデル層 8名は6名が地域通訳案内士を持ち、全員が海外DMCと取引し、全員が自分から金額を交渉している→ 資格・海外DMC・交渉の3つがそろう層。単価と稼働はこの組み合わせで作られている
  • 左下の立ち上がり層 19名は経験3年以下が12名で専業は1名→ 最も人数が多い層。ここへの支援が全体の底上げに直結する
  • 左上の単価先行層 9名は「単価はあるが仕事が少ない」、右下の稼働先行層 4名は「働いているが単価が上がらない」→ 前者に足りないのは案件の入口、後者は金額交渉。足りないものが逆
  • 象限ごとに足りないものが違うので、打ち手も分ける(下の象限別カード)
  • n=40(時給の設問に回答した人)。単価未回答 9名は図の外
  • 分母:各象限の人数。象限は n<10 のため実数で読む
  • 境界:時給 5,000円/繁忙期 月15日。分析者が設定した区切り(探索的分析)
  • 注記:時給は階級回答のため、同じ階級内の差は表せない
GAP BY SEGMENT

ロールモデルとの差分:象限ごとの姿と次の一歩

象限ごとに「どんな人たちか」「困っていること」「求めている支援」を実数で示し、ロールモデルとの差を一言でまとめたうえで、本人向け・協会向けの示唆を分けています。数字はすべて人数。示唆は回答から読み取った仮説です。象限は設問にはなく分析者が設定した区分です(上の四象限マップの注記を参照)。

ロールモデル層8名

時給5,000円以上 × 繁忙期 月15日以上

どんな人たちか
専業/兼業5 / 3 名
経験年数3年以下 2 名/7年以上 6 名
地域通訳案内士6 名
海外DMCと取引8 名
自分から金額を交渉8 名
ガイド収入が総収入の半分以上7 名
困っていること(上位3・人数)
事務作業の負荷5スキルアップの機会が少ない3仕事・依頼自体が少ない2
求めている支援(上位3・人数)
案件紹介・アサイン/マッチング機能3歴史・自然・食等の専門テーマ研修3支援は必要ない3
ロールモデルとの差

この層がロールモデル。単価と稼働の両方を確保している。

本人が取れる次の一歩(示唆)関心は「高付加価値旅行者」「ツアー造成」「後継者育成」へ。個人で稼ぐ段階から、商品と担い手を作る段階へ進んでもらう。

協会・地域が整える仕組み(示唆)課題の筆頭は事務作業。予約・決済・契約・保険の共通基盤で事務を肩代わりし、造成・育成に関わる際の報酬も設計する。

単価先行層9名

時給5,000円以上 × 繁忙期 月14日以下

どんな人たちか
専業/兼業2 / 7 名
経験年数3年以下 4 名/7年以上 2 名
地域通訳案内士5 名
海外DMCと取引4 名
自分から金額を交渉7 名
ガイド収入が総収入の半分以上2 名
困っていること(上位3・人数)
本業・家庭との調整が難しい3ガイド技術・知識に不安がある3営業・旅行会社との取引方法がわからない3
求めている支援(上位3・人数)
歴史・自然・食等の専門テーマ研修6案件紹介・アサイン/マッチング機能4ガイド技術・接遇・インタープリテーション研修4
ロールモデルとの差

単価は同じ水準だが、仕事の量が少ない。7名は自分で交渉もできている。足りないのは交渉力ではなく案件との接点。

本人が取れる次の一歩(示唆)「ツアーの造成にも関わりたい」が6/9名と多い。テーマを1つ決め「この分野ならこの人」と認知される動き方と、商品づくりへの参加が合う。

協会・地域が整える仕組み(示唆)テーマ別・曜日別の案件マッチング。本業と両立できる短時間・週末型の案件を組む。研修は「受講後に担当できる商品」とセットにする。

稼働先行層4名

時給5,000円未満 × 繁忙期 月15日以上

どんな人たちか

4 名のため内訳は非表示(個人が推測されないようにするため)。

ロールモデルとの差

稼働は同じ水準だが、単価が上がっていない層。経験は長く、力量に対して単価が追いついていない可能性。

本人が取れる次の一歩(示唆)ロールモデルとの違いは「自分から金額を提示する」経験と商品造成への関与。交渉の場に出ることが次の一歩。

協会・地域が整える仕組み(示唆)報酬水準の目安(相場表)の公開と、DMC・旅行会社との商談への同席。この層が商品造成に入れる枠組みを用意する。

立ち上がり層19名

時給5,000円未満 × 繁忙期 月14日以下

どんな人たちか
専業/兼業1 / 18 名
経験年数3年以下 12 名/7年以上 2 名
地域通訳案内士12 名
海外DMCと取引6 名
自分から金額を交渉6 名
ガイド収入が総収入の半分以上5 名
困っていること(上位3・人数)
本業・家庭との調整が難しい7仕事・依頼自体が少ない7ガイド技術・知識に不安がある7
求めている支援(上位3・人数)
歴史・自然・食等の専門テーマ研修13ガイド技術・接遇・インタープリテーション研修11案件紹介・アサイン/マッチング機能10
ロールモデルとの差

最も人数が多い層。経験3年以下が中心で、単価も仕事の量もこれから。課題は「本業・家庭との調整が難しい」7名、「仕事・依頼自体が少ない」7名、「ガイド技術・知識に不安がある」7名が並ぶ。

本人が取れる次の一歩(示唆)目標はまず1本目の有償案件。ロールモデルの入口は地域通訳案内士とDMC取引。資格取得と先輩ガイドへの同行から始める。

協会・地域が整える仕組み(示唆)研修 → 同行研修→ 初回案件の紹介を一続きにする。要望の上位は「歴史・自然・食等の専門テーマ研修」13名、「ガイド技術・接遇・インタープリテーション研修」11名。副業前提の週末・短時間案件を確保する。

単価未回答9名

時給の設問(Q23/Q24)に回答なし=DMC・旅行会社経由の有償ガイド経験がまだ無い人が中心

どんな人たちか
経験3年以下8 名
地域通訳案内士3 名
困っていること(上位3・人数)
ガイド技術・知識に不安がある4スキルアップの機会が少ない4語学力に不安がある3
求めている支援(上位3・人数)
歴史・自然・食等の専門テーマ研修5ガイド技術・接遇・インタープリテーション研修5語学研修4

読み方有償ガイドの実績がまだ無い、または旅行会社経由の仕事が無い層。立ち上がり層の一歩手前として同じ施策の対象になる。

LADDER

ロールモデルに共通する4条件を重ねると、どこで人数が減るか

ロールモデル層に共通する4つの条件を順に重ねると、どの段階で人数が減るかが分かります。順番は因果を意味しません(先に交渉力を身につけた人もいる)。

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ロールモデルの4条件を順に重ねたときの人数

資格 → DMC取引 → 交渉 → 時給5,000円以上。49名のうち4条件すべてを満たすのは10名

回答者全員回答締切時点
49名
100.0%
▼ 21名が次の段階に進んでいない
地域通訳案内士を保有Q04
28名
57.1%
▼ 4名が次の段階に進んでいない
+ 旅行会社・DMC経由の受注があるQ21(国内または海外)
24名
49.0%
▼ 9名が次の段階に進んでいない
+ 自分から金額を提示して交渉Q22【B】
15名
30.6%
▼ 5名が次の段階に進んでいない
+ 時給5,000円以上Q23/Q24 の高い方
10名
20.4%
考察
  • 地域通訳案内士を持つ28名のうち24名がDMC取引に進み、そのうち自分から金額を交渉しているのは15名
  • さらに時給5,000円以上は10名
  • 交渉している26名のうち15名が時給5,000円以上なのに対し、交渉していない(料金指定のみ)16名では2名→ 交渉の有無で高単価の割合が大きく変わる。金額提示の型を身につけることが単価への最短経路
  • また時給5,000円以上の17名のうち11名が地域通訳案内士→ 「資格で入口に立ち、DMCと取引し、金額を自分から提示する」が単価に直結する道筋として読める
  • 資格を持たない21名を別にすると、最大の段差は「DMC取引 → 交渉」の9名→ ここが研修・支援で動かせる余地
  • n=49
  • 各段は前段の条件を満たす人の部分集合(累積条件)
  • 注記:条件の順番は分析者が置いたもので、因果や時系列を示さない
  • 注記:時給は A/B のうち高い方の階級で判定
GAP

ロールモデルに近い層とそれ以外の差分(実数つき)

ここでは少し広く、ガイド専業または時給5,000円以上の 20 名を「ロールモデルに近い層」(定義上のロールモデル層 8 名を含む、比較用に広く取った層)とし、それ以外 29 名と比べます。棒の横の(a/b)が実数です。

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資格・受注・経験・意向・課題の比較:ロールモデルに近い層 と それ以外

ロールモデル層を特徴づけるのは「自分で交渉」「対応できるツアーの幅」「海外DMC取引」。地域通訳案内士の有無の差は小さい

それ以外(n=29)ロールモデル層(n=20)右端=ロールモデル層(n=20) − それ以外(n=29)(pt)
資格・語学
外国語で専門的な解説以上
31.0%(9/29)
55.0%(11/20)
+24.0pt
地域通訳案内士
51.7%(15/29)
65.0%(13/20)
+13.3pt
国内旅程管理主任者
13.8%(4/29)
20.0%(4/20)
+6.2pt
受注・交渉
自分から金額を提示して交渉
31.0%(9/29)
85.0%(17/20)
+54.0pt
受注経路が3つ以上
20.7%(6/29)
60.0%(12/20)
+39.3pt
海外の旅行会社・DMC経由で受注
31.0%(9/29)
65.0%(13/20)
+34.0pt
国内の旅行会社・DMC経由で受注
48.3%(14/29)
75.0%(15/20)
+26.7pt
経験・稼働
経験7年以上
10.3%(3/29)
50.0%(10/20)
+39.7pt
単独対応できるツアーが5種類以上
10.3%(3/29)
50.0%(10/20)
+39.7pt
繁忙期 月15日以上稼働
13.8%(4/29)
50.0%(10/20)
+36.2pt
意向
ツアーの造成にも関わりたい
17.2%(5/29)
50.0%(10/20)
+32.8pt
高付加価値旅行者を担当したい
24.1%(7/29)
50.0%(10/20)
+25.9pt
後継者育成をしたい
10.3%(3/29)
30.0%(6/20)
+19.7pt
課題
事務作業の負荷
13.8%(4/29)
30.0%(6/20)
+16.2pt
仕事・依頼自体が少ない
31.0%(9/29)
30.0%(6/20)
-1.0pt
ガイド技術・知識に不安
34.5%(10/29)
25.0%(5/20)
-9.5pt
考察
  • ロールモデル層20名では自分から交渉 17名(それ以外 9/29名)
  • 海外DMC取引 13名(同 9名)
  • 単独対応できるツアーが5種類以上は 10名 vs 3名
  • 受注経路3つ以上は 12名 vs 6名→ 「交渉」と「幅(対応ツアー・販路)」がロールモデル層の共通点
  • 地域通訳案内士は 13/20名 vs 15/29名で差が小さい→ 資格だけでは単価・稼働は決まらない
  • 課題はロールモデル層が「事務作業の負荷」
  • それ以外は「仕事が少ない」「技術・知識に不安」→ 段階によって明確に入れ替わる。支援メニューも段階別に分ける
  • n=ロールモデル層 20 / それ以外 29
  • 分母:各群の人数。複数回答の項目は回答者割合
  • 集計方法:各属性の該当割合と実数。右端は ロールモデル層 − それ以外(パーセントポイント)
  • いずれの群も n<30 のため参考値
VOICE

自由記述に見る視座の違い(ロールモデルに近い層 vs それ以外)

ロールモデル層(記述28件)とそれ以外(記述38件)で、何について書いているかを比べます。

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自由記述のテーマの比較:ロールモデルに近い層 と それ以外

ロールモデル層は「商品・担い手」に、それ以外は「魅力の発見・やりがい」に触れる記述がやや多い(差は10pt前後)

それ以外(記述38件)ロールモデル層(記述28件)右端=ロールモデル層(記述28件) − それ以外(記述38件)(pt)
自由記述で触れたテーマ(記述数ベース)
体験・アクティビティの造成
13.2%(5/38)
28.6%(8/28)
+15.4pt
担い手を増やす・若手
13.2%(5/38)
21.4%(6/28)
+8.3pt
ガイドの育成・研修・資格制度
18.4%(7/38)
25.0%(7/28)
+6.6pt
観光客の集中・分散
21.1%(8/38)
25.0%(7/28)
+3.9pt
長期滞在・消費額・高付加価値化
10.5%(4/38)
14.3%(4/28)
+3.8pt
飲食・店舗・決済の受入環境
21.1%(8/38)
17.9%(5/28)
-3.2pt
市街地以外・広域の魅力発信
21.1%(8/38)
14.3%(4/28)
-6.8pt
やりがい・高山の魅力
26.3%(10/38)
14.3%(4/28)
-12.0pt
考察
  • ロールモデル層の記述で多いテーマは体験・アクティビティの造成(8件)・観光客の集中・分散(7件)・担い手を増やす・若手(6件)→ 自分の仕事より地域の仕組みに視点が移っている
  • それ以外では市街地以外・広域の魅力発信(8件)・やりがい・高山の魅力(10件)・ガイドの育成・研修・資格制度(7件)が多い→ 「もっと知りたい・学びたい」段階にある
  • 差はいずれも10pt前後で記述数も少ないため、傾向の手がかりにとどめる
  • ロールモデル層の声は商品造成・育成の企画に、それ以外の声は研修テーマの設計に、それぞれ直接使える
  • n=ロールモデル層の記述 28 / それ以外の記述 38(Q29+Q30)
  • 分母:各群の記述数。1件に複数テーマを付与
  • 分類:fa_coding.json v1.1(人手)
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ロールモデル層の声(要望・課題)

現在、ツアーの販売は自社SNSでの発信や、地域の宿泊施設・飲食店からの紹介など、ほぼ自力で行っています。実際に参加されたお客様からの満足度は高く、「日本旅行のハイライトだった」と言っていただくこともあり、飛騨の自然を活かした体験そのものには大きな可能性を感じています。

一方で、…他の仕事と兼業/経験1~3年
高山はインバウンドを中心に観光客が増えていますが、古い町並など一部のエリアに観光客が集中しており、このままでは京都のようなオーバーツーリズムにつながる可能性があると感じています。

一方で、飛騨には山、川、森林、雪など非常に豊かな自然環境がありますが、市としての観光プロモーション…他の仕事と兼業/経験1~3年
レストランや土産屋などが、突然臨時休業するのは本当に困ります。せめてグーグル情報を前日までに更新するか、自社でインスタなどを運営し、そこで臨時休業を明記すべきです。ランチの予約もなかなか受け付けてくれません。カード決済対応もあまり進んでいません。ディナー営業レストランもまだ少ない…ガイド専業/経験7~10年
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それ以外の層の声(要望・課題)

8/19飛騨市商工観光部○○様、ヒダグマ○○様はじめスタッフの皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。無知な私にとって貴重な知見と体験をさせていただき、大変有意義な一日となりました。この日の体験と情報が、私には「最近」であり、多くの「課題」を感じることとなりました…他の仕事と兼業/経験1~3年
①地元以外の比較的大きいホテルの多さが気になっています。これほど小さな町に見合わない数です。そこから発生する働き手不足→外国人雇用もよく思えませんし、さらに飲食とのアンバランスが生まれます。ゴミ問題もこれからもっと出てくるでしょう。民泊の多さも懸念しています。行政では止めることが…他の仕事と兼業/経験4~6年
高山の魅力を発信し、伝えていくことができる重要な仕事だと思っている。
ただ、ガイドは基本的に個人事業が多く、初心者にしてみると、どうお客様に対応していくのか、契約を獲得するのか、仕事をする上での注意点が皆目分からないまま、語学、ガイド技術も自分なりに育んでいかざるをえなく、不安を…他の仕事と兼業/経験1~3年

原文から抜粋(140字まで)。色は 要望/不満・懸念/肯定。

IMPLICATIONS

仕組みとしての示唆(協会・地域向け)

象限別の示唆を、仕組みの単位にまとめ直したものです。左が何をするか、右がその根拠となる回答です。

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整備する仕組み内容根拠(回答)
① 研修 → 同行 → 初回案件を一続きに 技術・接遇研修とテーマ研修を、先輩ガイドへの同行研修と初回案件の紹介までセットで設計する。研修単体で終わらせない。 立ち上がり層19名の課題上位は「本業・家庭との調整が難しい」7名、「仕事・依頼自体が少ない」7名、「ガイド技術・知識に不安がある」7名。求める支援は専門テーマ研修13名・技術・接遇研修11名。意向は「もっと増やしたい」12名
② 地域通訳案内士の取得支援 取得機会(講座・試験対策)を増やす。ロールモデル層の入口資格になっている。 時給5,000円以上17名のうち11名が保有。DMC取引層33名のうち24名が保有。自由記述でも「取得する機会を増やして」の声
③ 報酬の目安(相場表)の公開と交渉の支援 時給帯の分布を匿名で公開し、DMC・旅行会社との商談に同席・助言する。「自分から金額を提示する」経験を作る。 交渉あり26名中15名が時給5,000円以上、交渉なし16名中2名。A・B両方を経験した19名の10名で交渉時の方が高い階級
④ 案件マッチング(誰が・どのテーマで・いつ空いているか) テーマ別・曜日別の稼働可能表を協会側で持ち、DMCからの依頼を振り分ける。副業前提の短時間・週末枠を明示する。 「案件紹介・マッチング」を求める人20名。単価先行層9名は単価はあるが繁忙期14日以下。副業として続けたい17名
⑤ 予約・決済・契約・保険の共通基盤 個人で抱えている事務を協会側で共通化する。ロールモデル層の時間を案内と育成に振り向ける。 ロールモデル層8名の課題トップは「事務作業の負荷」5名。「仕組みに不安」9名、「契約・保険等の環境整備」を求める8名
⑥ テーマ型ツアーの造成にロールモデル層を巻き込む 暮らし・農家、職人、里山など「取り組みたい人が多いが経験がない」領域で、ロールモデル層が造成・研修講師を担う枠組みを作る。 「暮らし・農家」は未経験だが取り組みたい人31名。ロールモデル層の意向「ツアー造成」3名・「後継者育成」2名

示唆は回答の傾向から分析者が導いた仮説です。需要側(観光客・DMC)の意向は測っていないため、実行前に取引先側の確認が必要です。 「ロールモデル層」「立ち上がり層」「DMC取引層」などの区分は設問にはなく分析者が設定したものです(各カードの「分析者による区分」と調査概要の「指標・区分の定義」を参照)。

RELATED

ロールモデル分析に関わるそのほかの集計

ロールモデルが担いうるテーマ型ツアーの余地と、交渉の有無による時給差。

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ツアー種別ごとの対応段階(Q05–Q14)— 担い手の開発余地の大きい順

支援を投入すれば担い手が増える余地が最も大きいのは「暮らし・農家」(73.5%)

暮らし・農家n=49
10%
10%
63%
16%
担い手の開発余地 73.5%
職人・工房n=49
22%
12%
51%
14%
担い手の開発余地 63.3%
ネイチャー・里山n=49
35%
45%
14%
担い手の開発余地 51.0%
高山祭n=49
35%
14%
31%
20%
担い手の開発余地 44.9%
食文化n=49
41%
18%
24%
16%
担い手の開発余地 42.9%
トレッキング・登山n=49
22%
10%
31%
37%
担い手の開発余地 40.8%
E-Bike・自転車n=49
22%
33%
39%
担い手の開発余地 38.8%
歴史・文化n=49
59%
12%
18%
10%
担い手の開発余地 30.6%
スノー・雪山n=49
22%
8%
20%
49%
担い手の開発余地 28.6%
市街地・町あるきn=49
69%
8%
10%
12%
担い手の開発余地 18.4%
A:現在、有償で単独対応できるB:経験はあるがサポート・研修が必要C:今後取り組みたい(まだガイドを行ったことがない)D:自分の領域ではない
考察
  • 「経験はあるが支援が必要」と「今後取り組みたい(未経験)」を合わせると36名(73.5%)
  • うち「今後取り組みたい」だけで31名(63.3%)→ 意欲はあるが経験がない層が厚い
  • 対照的に「市街地・町あるき」は69.4%が単独で対応できる→ 定番ツアーの担い手は足りている。研修や同行の機会はテーマ型ツアーに向けるのが効きそうな領域
  • n=49(設問ごとに変動)
  • 分母:当該設問の有効回答者数
  • 集計方法:単一回答の構成比
  • 注記:担い手の開発余地 = B(要支援)+ C(未経験だが取り組みたい)
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1時間あたり報酬の比較:料金を指定される場合【A】と 自分から交渉する場合【B】(Q23/Q24)

自分から金額を交渉している人の方が、時給が高い階級に寄っている

1,000円~3,000円
-11.3pt
3,000円~5,000円
-38.5pt
5,000円~8,000円
+35.1pt
8,000円~10,000円
+7.4pt
10,000円~13,000円
+7.4pt
13,000円~15,000円
+0.0pt
0%20%40%60%80%
【A】料金を指定される【B】自分から交渉する右端の値=【B】自分から交渉する − 【A】料金を指定される(パーセントポイント)。プラスなら【B】自分から交渉するの方が高い
考察
  • 【A】料金を指定される場合は「3,000円~5,000円」が23/32名(71.9%)に集中
  • 中央値階級も3,000円~5,000円→ 指定される料金は相場帯に固まる。ここを動かすには相場そのものへの働きかけが要る
  • 【B】自分から交渉する場合は「5,000円~8,000円」が最多(12/27名)
  • 中央値階級は5,000円~8,000円→ 交渉すると相場帯より一段上に移る
  • A・Bの両方を経験している19名に限ると、10名(52.6%)で交渉時の方が高い階級
  • 9名は同じ階級
  • 交渉時の方が低かった人はいなかった→ 同じ人の中で比べても差が出ている。交渉して下がった人はいないので、交渉のリスクは小さい
  • 対象:Q22 で該当を選んだ人(条件付き設問)
  • n=【A】32 / 【B】27(いずれも n<30 のため参考値)
  • 分母:各設問の有効回答者数。全回答者ではない
  • うち A・B 両方に回答(対応のある比較が可能)=19
  • 注記:上限開放区間を含むため平均は算出していない。13,000円以上の階級は回答0のため図から省略
HYPOTHESIS

そのほかの探索的仮説

ここから先は探索的分析によって確認された傾向です。事前に設定した仮説ではなく、データを見た後に立てた仮説であり、検証は次の段階の課題です。相関関係が見えても因果関係とは言えません。

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ツアー種別ごとの担い手の開発余地(B+C の合計)

[仮説]担い手を育てる余地が大きい領域は、暮らし・職人・自然などのテーマ型に集中している

考察
  • 担い手の開発余地が大きい上位は「暮らし・農家」「職人・工房」「ネイチャー・里山」→ 研修・同行の機会を張るならこの3種別から
  • 一方で「市街地・町あるき」は69.4%が単独対応でき、担い手の開発余地は18.4%にとどまる→ 定番ツアーの担い手は足りている。追加の研修は優先度が低い
  • 自由記述でも「市街地以外の魅力」「体験・アクティビティの造成」への言及が多く、方向は一致する
  • ただし本調査はガイド向けであり、観光客側の需要は測っていない
  • 需要の裏づけには別の調査が必要
  • n=49(設問ごとに変動)
  • 集計方法:担い手の開発余地 = B(要支援)+ C(未経験だが取り組みたい)の合計
  • 注記:探索的分析によって確認された傾向。事前仮説ではない
  • 注記:需要側データがないため「求められている」とは言えない
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ツアー種別ごとの対応段階(中央に担い手の開発余地をそろえた図)

[仮説]破線をまたぐ帯の厚みが、そのまま打ち手の大きさになる

暮らし・農家n=49
63%
16%
73.5%
職人・工房n=49
22%
51%
14%
63.3%
ネイチャー・里山n=49
35%
45%
14%
51.0%
高山祭n=49
35%
14%
31%
20%
44.9%
食文化n=49
41%
18%
24%
16%
42.9%
トレッキング・登山n=49
22%
31%
37%
40.8%
E-Bike・自転車n=49
22%
33%
39%
38.8%
歴史・文化n=49
59%
18%
30.6%
スノー・雪山n=49
22%
20%
49%
28.6%
市街地・町あるきn=49
69%
18.4%
A:現在、有償で単独対応できるB:経験はあるがサポート・研修が必要C:今後取り組みたい(まだガイドを行ったことがない)D:自分の領域ではない破線=支援が必要な層(B+C)の中心。破線をまたぐ帯が厚いほど担い手の開発余地が大きい※各行の帯の合計は100%。中央を揃えるため帯を縮小して配置しているため、帯の絶対的な長さは目盛として読まない
考察
  • 左がすでに単独で対応できる層
  • 右が自分の領域ではない層
  • 中央が支援があれば対応できる層
  • 中央の帯が厚いツアーほど、研修や同行の機会を用意したときの効果が大きい
  • 「スノー・雪山」「E-Bike・自転車」は右(自分の領域ではない)も38.8〜49.0%ある→ 全員に勧める領域ではなく、希望者を絞って育てる領域と読める
  • n=49(設問ごとに変動)
  • 集計方法:順序付き選択肢の発散型100%積み上げ
  • 注記:中央帯(B+C)の中心を破線に揃えている
  • 注記:同じ数値をサマリのグラフと共有(並び順のみ異なる)
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月平均稼働日数の比較:繁忙期(Q18)と 閑散期(Q19)

[仮説]閑散期はほぼ止まる。「通年で食べていける仕事」にはまだなっていない

0日
+26.5pt
1~3日
+0.0pt
3~7日
+8.2pt
8~14日
-14.3pt
15~21日
-6.1pt
21~28日
-16.3pt
28~31日
+2.0pt
0%20%40%60%80%
繁忙期閑散期右端の値=閑散期 − 繁忙期(パーセントポイント)。プラスなら閑散期の方が高い
考察
  • 閑散期の月平均稼働日数は「0日」が26.5%、3日以下まで含めると59.2%→ 半数以上は閑散期にほぼ仕事がない。通年で回す仕組みが無い
  • 繁忙期でも「1~3日」が32.7%で最多である一方、「21日以上」も20.4%おり、稼働は二極化している
  • ガイド収入が総収入の10%未満という人が36.7%、専業は20.4%→ 「もっと増やしたい」65.3%という意向との差が、この調査で最も大きいギャップの一つ
  • この仮説はデータを見た後に立てたものであり、本調査の回答だけでは検証できない(探索的分析)
  • n=繁忙期 49 / 閑散期 49
  • 分母:各設問の有効回答者数
  • 集計方法:単一回答の構成比。差はパーセントポイント
  • 注記:繁忙期の設問には「0日」の選択肢がない